フィリピン中の異世界 道教寺院とタクシー利用時におけるTips
フィリピンで観光を楽しめる場所の一つがセブ・シティです。フィリピン・セブ州の州都で、国内でも有数の大都市です。いかにもアジアのリゾート地らしい、陽気な雰囲気が魅力です。フィリピンの最初期の植民都市で、現在の首都のマニラよりも歴史ある都市として有名です。
また世界的な観光地であると同時に、国内でも有数の産業の中心地でもあります。フィリピン中部~南部地域(ビサヤ諸島~ミンダナオ諸島)の交易・商業・産業の中心地です。近年は家具生産の中心地としても世界から注目されています。また情報産業のアウトソーシングの一大拠点でもあり、ソフトウェア関連・コールセンター事業所が多数あります。
中国系の移民によって設立された道教寺院
私がセブ・シティを訪れたのは、初めてのフィリピン旅行のときです。旅行前にガイドブックで道教寺院の記事を見て、ここに行きたいと思いました。
道教は中国発祥の漢民族の宗教で、陰陽五行説や無為自然といった概念が中心の道徳的な思想です。
フィリピンには戦後以降、中国系の移民(華僑)が入植してきました。道教寺院は、この華僑のコミュニティの寄付によって設立されたそうです。
道教寺院はフィリピンの中の異世界です。フィリピン国内のはずなのに、寺院の中だけ中国テイストです。この異世界はおもしろく、あらゆるフィリピン旅行者におすすめです。
寺院内には拝殿・本堂の他にも見所が多数あります。万里の長城を模した通路・7重の塔・龍の像・中国式の庭園もあります。
トロピカルな世界
…でも、なんか中国らしくないというのか、少し違う感じです。「まるで中国に来たような錯覚」は全くありません。
たしかに建築様式や装丁は中国風ですが、色合いが違います。中国のように埃っぽいような、くすんだ色合いではなく、濃くハッキリした色使いです。しかも空の色、空気感も違い、フィリピンらしいトロピカルな世界です。なんか中国と言うより、むしろアニメのドラゴンボールみたいな感じです。
道教寺院はセブ・シティのビバリーヒルズ内にあります。ビバリーヒルズとは住居専用地区の呼び名で、国内の大富豪が住む地域だそうです。特にフィリピン国内で事業に成功した大富豪が住むそうです。
アクセス方法
道教寺院の場所は最寄のショッピングセンター・JYスクエアから約2km程度の地点です。
行きはJYスクエア等からハバルハバル(バイクタクシー)があります。料金は交渉すれば、往復で1人100ペソくらいです。またアヤラモールからはタクシーもあります。料金は交渉すれば、往復で1人1000ペソくらいです。
タクシーは往復で帰りに料金を支払うこと
注意点があり、いずれも運転手さんに往復チャーターをお願いする必要があります。ビバリーヒルズ内には、帰りに乗れそうなタクシーは走っていません。道教寺院に到着した時点で料金を払ってしまうと、タクシーは去ってしまい帰りは徒歩になります。行きのタクシー乗車の時点で往復チャーターをお願いした上で、道教寺院に到着時こう言います。
「料金は往復分を帰りに払うので、私が帰ってくるまで待っていて下さい」
そして帰り、JYモールやアヤラモールあるいは宿泊のホテルに到着した時点で往復分の料金をまとめて支払います。
道教寺院に限らず、フィリピンの観光地に行くときはこういった方法を取ることをオススメします。