語学留学とワーキングホリデーの読みもの

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本気で怒ってくれたホストマザー/オーストラリア ゴールドコースト語学留学体験記

私は17歳のころ、オーストラリア ゴールドコーストに短期留学をしました。期間は2週間。カリキュラムは現地の語学学校”TAFEQueenslandGoldCoast”での語学学習。宿泊はホームステイでした。

語学学校には短期入学と長期入学のメンバーが同じクラスにいて、長期で通っているメンバーは短期学生の入れ替わりに慣れているようで、交流を持とうとはしてきませんでしたので、残念ながら語学学校の仲間と深い友人関係を築くことはできませんでした。

 

■トレーニングになった7歳の子どもとの会話

この短期留学で一番楽しかったのはホストファミリーと過ごした時間です。

ホストファミリーには、パパ、ママ、3人の子供達がいました。長男は7歳、二男が3歳、三男が1歳という家族構成でした。下の二人に手がかかるので、私はいつも長男と遊んでいました。

子供は短い文章で話しかけてくれて、簡単な英語で会話できるので、私にとっては良い勉強になりました。また、毎日騒がしいくらい話しかけてくるので、ホームシックになることもありませんでした。

長男以外に関わりを持たなかったかというと、そんなことはありませんでした。子供達がいるとどうしてもパパ、ママは会話をする時間がないので、子供達が寝た後、紅茶を入れてくれて3人で会話する時間を設けてくれました。

学校でこんなことがあった、だとか、宿題でわからないことがあるから教えてほしい、だとか、本当の両親のように接してくれました。

 

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■子どもと話してばかりでは駄目だと怒られた

怒られることもありました。

私は英語が嫌になり、数日間子供以外と会話しなくなった日がありました。大人と会話するときはどうしても、かなりの集中力を必要とするので疲れてしまったのです。そんなとき、ママに怒られました。

「あなたは何のためにここまで来ているの?子供と一緒に遊んでくれてとても助かっているし、嬉しいと思っている。だけどあなたの目的は英語を学ぶことなのだから、大人との会話もしなければだめでしょう。」

と言われました。

そこではっとした私が、夜一緒にお茶をしたい、と話しかけるとママが少し待ってて、といって寝室から大きな箱を持ってきました。その箱にはたくさんの写真とウェディングドレスが入っていました。ママは女の子ならだれでも憧れる、結婚式の話題を提供してくれたんです。きれいな写真とドレスをみて、自然と話が弾みました。

あのスランプを乗り越えられたのは、ママのおかげです。

 

■かけがえのないホストファミリーとの思い出

それから週末には、動物園に連れて行ってくれ、ピクニックをしました。別の日にはビーチに行き、冬だったので泳げませんでしたが浜辺でみんなで遊びました。31のアイスクリームを食べ、私はダブルを食べていいけど子供達はシングルだけよ!と言われてずるいずるい!と騒がれたのも、楽しかった思い出です。

夜はパパと子供達を置いて、おばあちゃんと3人でマーケットにでかけました。女の子だけでおでかけよ!と言われて、とてもうきうきしたのを覚えています。マーケットには可愛い貝殻の写真立て、ガラスの置物、アクセサリーなどが売っていました。このとき私が可愛いといっていた貝殻の写真立て、こっそりママが買っていて帰国のときに子供達の写真とともに渡してくれました。

昼は仕事、夕方は子供達の世話、夜は私との会話の時間、と大忙しだったママ。帰国のときに手作りのアルバムと手作りのクリスマスオーナメントをプレゼントしてくれました。いつの間に作ったんだろう、と思い、本当にかけがえのない家族ができたと感じました。

オーストラリアは遠く、なかなか会いにいくことはできません。今でも年に1回のクリスマスカードの交換が続いており、オーストラリアにも家族がいると思うととても幸せな気持ちになれます。

 

(HN:m.y 性別:女性 留学時の年齢 滞在都市:ゴールドコースト)