「携帯をいじりながらマッサージされた…最悪な体験」/フィリピン セブ島語学留学|体験記
私がセブ島に語学留学したのは、2013年7月、大学休学中の夏でした。
当時のフィリピンは、日本からのフライト時間が短く、東アジアでも屈指の物価の低さから、旅行先・留学先として注目を浴びる最中でした。
留学を決めた7月は、大学生や高校生の夏休み期間や、社会人の方がまとめて休暇を取りやすい時期で、本当に多くの日本人がセブ島に訪れていました。
友人もたくさんでき、英語も学べた。学生時代の思い出の一つとして、セブ留学の記憶は残っています。
当時同じ部屋で生活したルームメイトは、日本に帰ってきてからも定期的に連絡を取るほどの仲です。
しかし、そんな大切な思い出のセブ留学、苦い経験もしました。
■マッサージ店でのリラクゼーションが楽しみだった
マッサージが大好きな私とルームメイトは、1日の授業を終えると語学スクール近くに複数ある、マッサージ店でリラクゼーションを受けるのが大きな楽しみでした。
フィリピンと日本の物価の違いから、マッサージの料金はとても格安でした。正確な価格帯は覚えていませんが、毎日通えるくらいです。メニューによりますが、1時間300~1000円くらいだったかな、と思います。
しかし問題は、マッサージの担当者の技術に、驚くほどの技術差(そしてモチベーションの差)があることです。
世界中どこにいってもそうですが、マッサージするセラピストと受ける人の間には、相性があります。その人が上手だという人もいれば、体に全然合わない!という人もいます。
しかし、私の通ったスクール周辺のマッサージ店は、正しい教育を受けていない人が働いている様子でした。そして、そのレベルが全体的に低く、高校生がアルバイトしている感覚でした。
タイや台湾への留学経験もあった私は、同じような安価な価格でもものすごく気持ちの良いマッサージを受けたことがあったので、「きっとフィリピンのセラピストも上手な人がいる。中々巡り会えないだけ。」とマッサージ店に通い続けました。
しかし、個人的な経験で決めつけてはいけませんが、その期待は裏切られました。
■最悪なマッサージ…
ある日行ったマッサージ店のセラピストが、異様にやる気がなく、施術の相性も良くありませんでした。
私が目を閉じて静かにしていると、なんと携帯をいじりだしてしまい、片手でマッサージをする始末。いくら安い金額でお得にリラクゼーションを受けているにしても、頭にきてしまった私は彼女に抗議しました。
「どうして携帯をいじっているの?」「一応、私はお客さんだよ。アルバイトのつもりかもしれないけれど、きちんと仕事をしてほしい。」と、習いたての英語で訴えました。彼女は携帯の使用を気がついたことに驚き、そして私の怒りを理解してくれたようで、残りの時間は一生懸命マッサージをしてくれました。
しかし、それが仇となりました。
施術を終えた後も、少し強く押してもらいすぎたかな、という感覚がありました。次の日になると、その痛みは大きくなり、ひどい「揉み返し」に襲われたのです。
気持ちを入れ替えて一生懸命マッサージをしてくれた担当者でしたが、きちんとマッサージの教育を受けていなかったのでしょう。力の加減や、圧力をかける場所が間違っていたようで、本当にひどい揉み返しでした。
どうすることもできなかったので、揉み返しの痛みが過ぎ去るのを待ち、それ以来マッサージに行くのはやめました。
セラピストと険悪なムードになり、我慢しながら受けたマッサー、そして翌日の揉み返し。
■現地での低価格なサービスには質を求めないほうがいい
語学留学の本筋ではありませんが、「現地での生活で困った経験はなに?」と聞かれたら、間違いなくこのエピソードをお話しします。
現地での低価格の何かに、日本のサービスの質を求めない方がいい、という事は多くの人がご存知かもしれませんが、そのレベルはきっとその想定以上です。そんな体験も、一つの思い出となりますが、体にまつわる事は気をつけてください。
もし、セブ島語学留学時にマッサージを受けるのならば、韓国の方がされている韓国式マッサージをお勧めします。